ESSAY
2010-10-19
彼女の質感。
ともだちがじぶんの彼女を、
「顔とか、性格とか、そりゃぁ、まぁもちろん好きなんだけど、でも1番は<質感>が好き。だからたぶん、ずっと好きでいられると思う」
って言ってたのを思い出して、微笑してました。このセリフ、なんか、いいですよね。
彼女の質感。
彼氏の質感。
大好きな人の質感。
愛するひとの質感。
メロンパンの質感。
きっと好きの本質にある、この<質感>を、もっと尊重してもいいんじゃないかと思います。こういった抽象的なことを言うと、必ず「それじゃ理由になってない」だの、「もっとはっきりと答えて」だの、「具体的にいってくれないと納得できない」だのと詰められる方がいらっしゃるんですが、ぼくは言いたい。
「いいじゃないですか、質感で」と。
きっと、ぼくも一番こころに届くうれしいことばになるなんじゃないかな。「イデさんのことばの質感が好き。」っていわれたらさ。
どこがどうとか、なにがどうとか、技法がこうとか、流派がこうとかじゃなく、理由はわかんないけど、質感が好み。だから、好きなんです。が、いちばんホントっぽくてうれしいなぁ。質感は、うそつけないもんね。きっと(笑)
体温とか、においとか、そういうものまで伝えられるもの書きになれるといいなぁ。がんばるぜぃ。
イデトモタカ