ESSAY

2011-04-23

スキマ時間の罠。

時間を大切にしよう!
時間を有効に使おう!
むだな時間の使い方をしている人はダメだ。
その5分であれもこれもできるのに、
モッタイナイ!

……。

現代人にとって、「時間を有効に使う」ことが、ある種のテーマというか、もう少し強くいうと「そうしないとイケナイ」ような強迫観念になっている気がします。そのために、これまで音楽を聴いていたり、ぼーっとしていた、ほんのわずかな「スキマ時間」をねらって、いろんなサービスで勧誘してきます。なんにもしていないなんてモッタイナイ!と、そのスキマで英語を勉強しようとか、最新の情報を入手しようとか、ちょっと息抜きにゲームでもしようとか、為替をチェックしようとか、ともだちの近況を知ろうとか……。

まったくもって、そういうものは、便利なのだと思います。そして、時間を大切にすることも、時間を有効に使うことも、とってもいいことだと思います。ただ、「スキマ時間でできること」がどんどん増えて、どんどんどんどん生活に入り込んできて、大切な「まとまった時間」にまで、手を出しているんじゃなかろうか。だとしたら、それは、違うんじゃないの? と、思ったんですね。

「スキマ時間」と違って、「まとまった時間」はなかなかつくれないものです。なのに、せっかくのまとまった時間も、「手軽だ」という理由で、いくつかの「スキマ時間用のこと」で埋まってしまっていってるんじゃないかしらん。最近のじぶんの生活をみていると、なんだかそんな気がして、とってもまずいなぁと思いました。

ぼくは自宅の郵便受けは、一日に一回しか確認しないけど、あんがいそれで、充分だったりするんですよね。

イデトモタカ