ESSAY

2011-05-08

ついつい云いたくなる。

ぼくはいま、ある「クセ」を注意深くみています。ぼくのだけじゃないですよ、みんなのもです。おそらく、ほぼみんながもってる「クセ」です。もし、大人なのにもっていない人がいたら、その人はたぶん意識してその「クセ」を隠していると思います。

なんだか話が大げさになってきちゃいましたけど、その「クセ」っていうのはなにかというと、「答えをいいたくなる」ことです。「おれ、それ、知ってるぞ」と、ついつい云いたくなる。別に、わるいことじゃないんですよ。ただ、気になって、観察してるんです。

「あ、そのくつ××××だよね。」
「その時計は××××ですか、いいですね。」
「他には××××って方法もありますね。」
「××××は、××××ともいうんですよ。」

いや、ほんとに、いいんですよ。ただ、最近じぶんにね、ちょっと言いきかせてるんです。

いまおれが云いたいその答えは、相手が聞きたい話なのか、と。

ふだんの会話でも、ツイッターでも、「頭をよさそうにみせる競争」みたいなところがある気がします。ぼくもけっこう、そういうフシがあるので、それはほんとに気をつけないとなぁと反省しています。いま冷静に考えてみると、頭がよさそうに見えて、「いいこと」って、実はそんなに多くないと思うんです。それよりも、一緒にいておもしろかったり、こころがやわらかくなったり、ユーモアがあったりする方が、また声がかかる人なんじゃないかなぁ。

「知ってます」ということの証拠に、「答え」をいうことはあるのでしょうが、必要以上に、求められている以上に、「答え」を知っていることについて一生懸命にならなくても、いいんじゃないと思います。聞かれれば、答えればいいだけで、さ。

イデトモタカ