サヨナラと、エッセイだけが、人生だ。

  1. おやゆび便り

かもしれないから後悔

人は後悔する。
だけどなんでもかんでもじゃない。
ぼくはいま死んでも、
「火星に行きたかった!」とは後悔しない。
でもイーロン・マスクならするはずだ。
「できる」と思っているし「やりたい」と
望んでいる(だろう)から。

いま死んだらぼくはなにを後悔するか。
そういう問をたててみた。
出てきた答えは意外と少なくて、
要するに「もっと書いておけばよかった」
ということだった。
エッセイでも、小説でも、思想でも。
あなたからすればぼくはいまでも
書いているように見えるかもしれないけど、
実感としてはまるで足りない。
きっとそういうものだ。

ぼくの姉はパティシエで、そうでない人の
数百倍、数千倍お菓子を作っているけれど、
たぶん足りないんじゃないかと思う。
そういう「渇き」みたいなものが、
あるいは適性なのかもしれない。
すぐに満たされるものは実感として
高いレベルにまで到達しない。
満足は幸福だけれど、
成長と仲がいいわけでもないのだ。

「できた(かもしれない)」のに、
やらなかった、挑戦しなかった、サボった。
そういう自覚があるとき、人は後悔する。
はじめからできもしないと思っていることや
表面的にうらやむだけで自分の中心から
はずれたコトやモノには後悔しない。
この自覚は重要だ。

いまもし死んだとしたら、
あなたはなにを後悔するだろうか。
思い浮かべてほしい。
それはきっと「やりたい」ことや
「望んでいる」ことであると同時に、
「やれる」ことであり「挑戦できる」
ことではなかろうか。
あなたがその気になりさえすれば。

やる、やらないはあなたの自由だし、
あきらめる、あきらめないも無論
あなたの自由だ。
でもせっかくなら生きたらいいのに
とぼくは思う。
「生きている」と思えたらいいのに。

では、また書きます。

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コメント

    • aika
    • 2019年 3月 22日

    カシミア広場。で初めてメッセージを送ります。復活おめでとうございます(?)私はなぜかこちらの文章が心地よく感じます。素直に、「もしこの趣味が仕事なら永遠に…」と思うことがあり、なかなかできなかったのですが、現在進行形で後悔しているので、やろうと思います。仕事にすればいいのに!と言われたこともあれど、プロ並みに面白くないし下手だしと言い訳して生活優先してましたが、その「渇き」を満たさないと自身がどうしようもないという。仕事とは別ですが、「生きている」実感が増ますように。イデトモタカ姉弟さんは、生命力が強そうですね。このままぐんぐん生長するのをコラム越しに楽しみにします。それでは、散文失礼しました。

      • イデトモタカ
      • 2019年 3月 26日

      復活しました。来てくれてありがとうございます。文章が心地よく感じるというのは、音楽でいうと「サウンドが好き」ということだと思っていて、そしてそれこそがぼくの目指すものなので、とてもうれしいです。

      現在進行系で後悔しているのなら、やってやろうじゃありませんか。ぼくみたいに、戻ったっていいですし、誰の声を気にすることもないですし。「渇き」を感じられるのも感性が敏感な証拠ですから。

      成長がないと思って始めた次のことでしたが、この場所で、この感じのままで、成長していけるように気合い入れていきまっす。

    • ゆっぴ
    • 2019年 3月 23日

    こんばんは。

    月並みですが生きているといろんなことがあります。
    生活がいっぺんしてから2年。

    満足は幸福だけれど、
    成長と仲がいいわけでもないのだ。

    なるほど~、
    2年前より成長してるかな。

      • イデトモタカ
      • 2019年 3月 26日

      こんばんは。2年という月日は、あらゆることを変えるのに十分ですよね。まるごと変えるには7年くらい必要らしいですけれど。

      2年前より「なにか」に近づいているのか。それがわかる「なにか」があるといいように思っています。理想というのか、ゴールというのか。それがあれば、わかりますもんね。2年前から今までの、じぶんの時間が。

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