サヨナラと、エッセイだけが、人生だ。

  1. おやゆび便り
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呪いの解き方

じぶんのなかに対立や葛藤があるとき、
ロープを両側から引っぱっているようで
どちらにも進めずに止まってしまう。
それでもなにかしらの妥協をして、
あるいはあきらめたりすることで
停止せずに少しどちらかに傾く。

対立や葛藤がなくなったなら
なにも力を殺すものはなくなって、
すいすいと進んでいける。
誰しもそうなりたいと思いながらも、
なぜかじぶんのなかで力を
死なせてしまっているものだ。

じぶんのなかにある対立や葛藤を
なくすためには対立や葛藤の正体を
正しく知る必要がある。
いったい「それ」はなんなのか。
対立や葛藤なんて呼ばれているけど、
それは「あだ名」みたいなもので、
ほんとうにはなんなのか。
案外それはわかりにくいものだ。

ぼくの考えが参考になるかわからないけど、
ぼくは「それ」の正体を
「失いたくない」という不快の感情
ではないかとにらんでいる。

さっきのロープの例をもう一度だすなら、
どちらかの側に引っぱってしまったら、
そっち行ったら、
きっと「失われるなにか」が「ある」と
思い込んでいるものだ。

それはほんとうに「ある」場合もあれば、
ただの錯覚で幻の場合だってある。
でも本人(じぶん)が「ある」と
信じてしまっている場合には、
それを失うわけにはいかないから、
そんな不快は避けなければいけないから、
引っぱり戻そうとする。

だからもし、AとBが対立しているとき、
AをとるかBをとるかで葛藤しているとき、
どちらも失われないのだと、
実は両立できるのだということを
あらためて認識し直せたなら、
AもBも失われずに、
ただ対立や葛藤だけが失われる。
なんだかむずかしいことに聞こえるけれど、
認識をあらためるというだけの話だ。

それはほんとうに失われるのか。
それはほんとうに損なわれるのか。

対立や葛藤を、そういった問として
捉えなおしてみることで、
じぶんがじぶんにかけた呪いを
解くことだってできるかもしれない。
失いたくない気もちは痛いほどわかる。
でも失ったと勘違いしているのは
じぶん(あなた)だけかもしれない。

では、また書きます。

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