サヨナラと、エッセイだけが、人生だ。

  1. おやゆび便り

一段の上

偉そうなことを言っても仕方がない。
わかったようなことを言っても意味がない。
そんな「うすっぺら」が通用する人は
いないのだと思っておくほうがいい。
一時的にその場をしのげたとしても、
それがじぶんに返ってきてなにかになる、
ということないものなのだ。
そうやってできた関係性そのものが、
一時的でしかないのだから。

偉そうなことを言わない。
わかったようなことを言わない。
ではどんなことを口にすればいいのか。
とりわけ、じぶんよりも先を行く人を相手に
話をしているとき、聴いているときに、
どんな返事をすればいいのか。
頭のなかでなにを考えていればいいのか。

ぼくのなかの答え(らしきもの)は、
「一段高い場所から見て話す」
というものだ。
いいこと(善良なこと)を言えだとか、
道徳的なことを言えというのではない。
むしろその逆で、正義と悪は一先ずおいて
抽象の階段を一段上ったところから
「それ」を見たときにどうなるのか、
どういうことが言えるのか。
それを見て考えて口にする。
それだけが役に立つことではないか
と思っておるのです。

「一段高い場所」に視点を上げるには
ところでどうすればいいのだろうか、
ということにもちろんなるのだけれど、
それはじぶんで考えるのがいい。
なぜなら、それこそが個々人の抱える
秘密とさえ思われていない「秘密」
というものなのだから。
そしてこのときに使える「道具」というのが
ことごとく学校では習わないものなのだ。
だからこそ、生きるというのは、
歳をとるというのは、面白いもので。

真っ直ぐに、最短距離しか選ばなかった
優秀な人にはわからないものではないか、
とぼくなんぞは思います。
回り道、寄り道した人だから、
知り得た「秘密」があるのが人生で。
なんだかわかったようなわからないような
そんな話だったかもしれないけれど、
それはぼくが酔っ払っているのもあるが、
伝えたいことを直接書いてはいけない
という物書きの掟からして
仕方がないことなので許しておくれ。
いつかまたそういう話をしましょう。
ぼくは楽しみに待っておりますよ。

では、また書きます。

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