サヨナラと、エッセイだけが、人生だ。

  1. おやゆび便り

リスクの教訓

迷ったときは、
よりリスクのある(高い)方を選ぶ。
いろいろな本にそういうことが
書いてあったものだから、
エイヤッと(嫌々)そうしてきたけれど、
そうしてきてほんとうに良かった。
というのは嘘で、
おかげでえらい目に遭った。

という人に会いました。
という人に会いましたというか、
よく本を読む仲の良い人が
人生を振り返りそう教えてくれました。
よりリスクのある(高い)方を選んで、
ほんとうに大変だったと。
思えば馬鹿なことばっかりしたと。

いまとなっては「笑い話」に
昇華されておりますけれど、
現実にはどうも笑えない話だったようです。
ふむふむと聞きながら、
ぼくも本の虫でありましたから、
当然のごとくそういう本(きっと同じ本)を
何冊か読み、同じ教えを受けてきました。
でもぼくは「えらい目」にも「大変なこと」
にもならずにやってきました。
むしろおかげでここまで来れたことに
感謝しているくらいです。

「リスクをとる」ということばの解釈が
あるいは違ったのではないかと思います。
彼は「リスク」を文字どおりに「危険」や
「ハイリスク・ハイリターン」という意味で
捉えていたのかもしれません。
やや「報酬的」なニュアンスです。
そうすると、リスクをとるのは多くの場合
無謀であり破滅的です。

対すると、ぼくは「心理的」な意味で
リスクを捉えていた気がします。
噛み砕いていえば「勇気がいる」
ということが「リスクをとる」という
ことばの解釈になっていたのだと。

差は微妙であり似たようなものです。
どちらも「挑戦」であり、
どちらも「現状打破」です。
けれど、彼の「リスク」は崖から崖に
目をつむって跳び移ろうとする感じです。
ぼくの「リスク」はむしろ目を見開き、
谷底への恐怖から目をそらさずに、
架け橋にした丸太のうえを
ずるずるとびびりながら移動する感じです。

迷ったら「リスク」のある方にする。
勘違いがある分、これはあまり
いい指針ではないかもしれません。
ぼくはかわりにしているのはこうです。
迷ったら「憂鬱」な方にする。
こっちは間違いが少ないです。

では、また書きます。

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