サヨナラと、エッセイだけが、人生だ。

  1. おやゆび便り

もう少し生きる

点数をつけたいわけじゃない。
それでもぼくは今日がどうだったのか、
うまくやったのか、それとも怠けて
うまくやらなかったのか、
それを知りたいと強く思う。
できることなら変わりたいし、
できることなら良くしていきたい。
ぼくは満足を得たいのだ。

あなたにはあなたの今日を評価する
なにか仕掛けや仕組みがあるだろうか。
あるいは評価ポイントがあるだろうか。
ぼくには一応ルーティン表なるものがある。
手帳の隅に書いていて、
できたらチェックする簡単なものだ。
項目はちょうど二十なので、
一つに五点をやればぜんぶで百点になる。

一日の最後にこの点数を集計する。
そうすれば簡易的ながらも今日という日の
特典がわかるという算段だ。
だいたいぼくは欠点をとる。
四十点や六十点をとる。
八十点をとった日には小躍りしたり、
シャンパンをあけたい気分になるが、
残念ながらそんな日は滅多にない。

この方法もはじめはうまいと思ったのだが、
難点やまずい点も見つかってきた。
要するに項目に重さがないのだ。
例えば一番最初の項目は
「この表を開く」だ。
表を見なければ始まらないのだから、
これは欠かすことができない項目である。
なんてことはない、三秒で済む話だ。
これだけで五点もらえる。

一方で三十分にも及ぶストレッチをするだの
進行中の企画について一時間策を練ったり、
数千文字にも及ぶ広告文を書くことも
たった一つの項目ゆえに五点である。
さらに言えば毎朝何時に起きる、
という未だかつてほぼ成功したことのない
超難易度の項目も、五点なのだ。

そうすると、得点源が偏ってくる。
いつもできるものと、
いつもできないものとに分かれてくる。
これは点数だけでは見えないものだ。
達成したいと望むものに特典を割り振り、
点数で一日を評価するというアイデアは
決して悪いものではないはずだ。
ただ問題はそれぞれに対する比重だ。

そこでぼくは、重点項目という
新たな方法を編み出した。
その週ごとに重要な項目を設定する。
多くても三つくらいがいい。
それをクリアできていないければ
元も子もない、ということにする。
これで項目に重さがでる。
身につけるべき新習慣に力を注ぐ。
これはおすすめだ。

もう一つ、二十項目も面倒だという人は
重点項目だけを四つか五つくらい決めて
それぞれに二十点か二十五点を
与えるというのでもいい。
これはずっとシンプルだ。
(審査員になった立川談志がつける
得点のように明快になる。)

どんな日だって素晴らしいのだけれど、
ぼくは毎日を少しでも良くしていきたい。
もう少し生きていてもいいやと
思えるほどには。

では、また書きます。

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